課題

林業従事者が安全に働ける環境を作りたい

矢板市は栃木県の北部にあり、農業はもちろん、森林や里山に囲まれ、高原山水源の森、八方ヶ原など豊かな観光資源を有しています。

本市の主要産業の一つである林業を支えるたかはら林業地は高品質な素材丸太の生産地であり、これまでも大規模消費地である首都圏の発展を支える拠点として機能してきました。

近年は、森林の持続的な経営により、世界的に取り組みが進められている持続可能な開発目標(SDGs)の達成にも大きく貢献することが期待されています。

一方、ここ数十年、林業を支える従事者の方々は減少傾向にあります。
その理由の一つとして、他産業に比べて林業の労働災害の発生率が大幅に高いことが挙げられます。
山間部の斜面でチェーンソーを使い、20m以上の樹木を伐採しますので、伐倒木に他の作業員や重機が当たってしまうなどの事故が起きる可能性があります。
労働安全衛生法でも伐倒時の安全距離が定められていますが、目測のみで正確に安全な距離を把握するのは熟達した技能が必要です。

本市においても林業担い手の確保・育成は「持続可能な農林業を振興する」政策の具体的な取り組みとして定めており、
デジタル技術で林業従事者の安全を下支えする方法についても模索してきました。
これは他地域にも及ぶ地域課題であり、デジタルハブの先行事例として県、宇都宮大学、市内の林業従事者、企業等とディスカッションを進めてきました。
(参考:9月22日「デジタルハブパネルディスカッションLIVE」https://www.youtube.com/watch?v=h4JgXEwKK_w ※42:10頃から本市の説明)

今後関係者とのプロジェクト化を見据え、皆様から意見を頂きながら林業従事者の皆様の安全確保をすすめていきたいと思います。よろしくお願いします。

  • 【K8】
  • 2021/11/10 15:50
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くろいわさん
  • 2021/12/30 19:02
  • 意見

的外れな意見でしたら申し訳ございません。
知人が務めている会社のサービスなのですが
https://spider-plus.com/
こういったものがあります。

建築現場での
・不慮の事故
・アナログな作業
を防ぐツールとして提供されており、昨年上場もしました。

私が林業の作業環境やリスク面を把握していないので一般論になってしまいますが
・作業現場と作業工程を理解し
・それを効率化するための仕組みを要件定義し
・実際のデジタルサービスとしてプロダクト化する
という、いわゆるDXの王道を実施することが、効果があったりしないでしょうか。

マッシーさん
  • 2022/01/06 17:11
  • 意見

リンク先を確認すると、SPIDERPLUSは建築現場において、大幅な業務改善につながるツールのようですね。
なるほど、歩留まりや導線の改善をすることで、工事現場や工場など、複数での作業現場における
事故率の削減に大幅に寄与する可能性が高いと思います。

なお、林業の作業現場について書かれたHPを見つけたので、リンクを貼らせていただきます。
https://kikorinus.com/2020/02/05/ringyou-jiko/
林業は他の産業に比べ、労働者死傷災害発生率がかなり大きいようですが、
現場の状況は作業員同士が100mほど離れているようで、個人の作業によるところが大きいようです。
うーん、林業はそういう意味だと他とは違う環境ともいえるかもしれませんね。
業種ごとにこれだけ環境が違うということが、本来議論の前提なのかもしれません。

yoneさん
  • 2021/11/16 13:27
  • 意見

はじめまして。yoneと申します。
他社事例で恐縮なのですが、富山県のCATV事業者となみ衛星通信テレビ様が今年度の総務省ローカル5G実証開発で林業のDX化を検証されています。
報道発表:https://www.tst.ne.jp/news/2021/08/35g-g.html

ローカル5Gを活用頂きますと、携帯電話事業者の電波が届きにくい山林部に通信環境を構築可能でございます。

あられさん
  • 2021/11/22 14:54
  • 意見

情報共有ありがとうございます。
モデル事業のようなので、結果がわかり今回のような課題に応用出来ればいいですね。

James佐々木さん
  • 2021/11/10 22:41
  • 意見

すいません、連投で・・・

しかし気になるワードがありましたので提案があります。

SDGsを本格推進する前に今一度議論の余地をいただきたいです、
まず第一に環境問題に関しては日本はこれまで200兆円ほど支出してきたと思います、
しかしながら水俣病や足尾鉱毒(世界で最初ともいえるパイオニア的なリスクであり知見がなく無自覚であったことは強調したいです、その後の対応は世界でも類を見ない誠実さです。)などを契機に工場の排水や排煙を劇的に浄化し人類の幸福に寄与した偉大な日本の改質技術の進歩にくらべて
現代の環境問題はフィードバックが実感できません、二酸化炭素の排出量は一位が中国29%、2位がアメリカ15%、日本が3%
https://www.jccca.org/global-warming/knowleadge04
この3%を減らすのは極めて難しく、我が国は疲弊します、お金がかかりすぎて費用対効果が薄いです、
ならば日本の技術を導入してもらい”削減しがいのある”中国アメリカの排出量を減らせば
世界の総量は下がり、日本は疲弊せずに稼げるのです、
削減できない国のためにCO2 排出権の売買取引まであるのですからぜひとも実行してほしいです。

嫌味に取らないでほしいですが、おそらくは中国もアメリカも本気で取り組まず、まじめに取り組む日本だけが国際競争力を失います、
これは過去に同様の例がたくさんあります。

第2に
炭水化物をたべて生きている我々は空気中の二酸化炭素を植物、それを利用する動物から得ています、
たんぱく質、脂質、炭水化物、これらはすべて化学式がC(カーボン)だらけ・・・そうなのです
CO2削減は将来の食糧難に結びつきます、誤解が流布されて困りますが
今は北極と南極に雪や氷がある氷河期(間氷期)でありゆっくり寒冷化している中の温暖化なので
200年後はかなり気温が下がり作物も実りが減少します、もし大きな火山でも噴火すれば火山灰による荒地化と舞い上がったまま数か月にわたり成層圏付近を漂う粉塵による日照不足で大惨事が来ます、(ビルゲイツは人口40億が理想論を以前に宣言しました、不気味ですがコロナのイベント201とともにぜひご留意ください。)
ぜひ過去の事例を教訓に冷静な議論が今一度必要かと思います。

James佐々木さん
  • 2021/11/10 22:35
  • 意見

こんばんは!
5Gを使えばミサイルでも(物騒ですいません)数cm単位でコントロールできるので
スマホの位置情報で伐採の木材と人の距離感を地震や津波のアラートのような音や光で管理できると思います。
それを前提に
環境づくりの原資やベースとなる利益の創出に関して意見があります。

植林しただけの放置林はひょろひょろで細いことでコスパが悪く、
枝打ちをしないため節だらけで見た目的にも人気がないため
伐採して下ろしてくるモチベーションのもとになる
『値段』が付かないため放置されているだけですので
価値観の変換への理解を広く国民にお願し、
≪利益の発生するパッケージ≫を作れれば改善できる余地があります、
手始めに公共機関の建築物、あえて平屋の集合住宅、低層の市営住宅などから始めて
『節のある木の家」=節目、節度のある家、抑制のきいた(足るを知る)など
新しい価値観をたてて、それをスマートだと認知してもらうことが現状の改善のための第一歩、
その仕掛けは急務だと感じます。

たかしたかしさん
  • 2021/11/11 13:51
  • 意見

>>価値観の変換への理解
道の駅やいたに、たかはら材で建てられたエコモデルハウスがあることを思い出しました。
http://www.tochigizai.jp/area/yaita/yaita05.html
上品で落ち着いた色合い。木の家は本当に美しいと思います。ベタ基礎やスマート化など、最新技術も入ってるのにノスタルジックな景観はそのままというのが凄いです。

また、栃木の木がどんなふうに作られているか紹介しているサイトがありましたが、やはり美しいですね。
https://sumaiweb.jp/articles/48790

栃木は関東の木材の最大級の供給地なので、とちぎ材の価値をもっと皆に知ってほしい。
この課題から生まれたプロジェクトが、たかはら材はもちろん、とちぎ材全体の魅力をアピールするきっかけになればと思います。

James佐々木さん
  • 2021/11/11 18:46
  • 意見

たかしたかしさん>いやぁいいですね~~エコハウス
心洗われる!木はいいですね♪
素敵です、邪魔者扱いされているやみぞの放置林の材でこれができたら
うれしくてウルウルきそうです・・・
せっかく生まれてきた樹木
ちゃんと役立たせてあげたいですね。

また栃木の木のサイトも知らなかったですが、こちらも気分がアガル良いサイトでした。
栃の実のあく抜きで縄文の人口増に対処した我らがご先祖さまたち、栃木が舞台だったろうと想像しています
その大切な栃にまたまた大切な木をくっつけた県名の『栃木県』素敵です、ますます栃木が好きになります~~

  • 質問・回答

国産林業を回復させるという取り組みはとても素晴らしいと思います。
さてそこで考えなくてはならないのはなぜ林業が衰退したかを考えるべきです。
それは安全性というよりもまずそれらの仕事で利益があまり出ないからでしょう。
林業が衰退した原因は1964年に木材輸入が自由化による価格勝負で負けたこと、現在は需要が高まっているが競争力が不足していることが挙げられます。
林野庁白書の世界における日本の木材状況はというと「産業用丸太」(単位万㎡)は2010年は476、2019年は303、「製材」2010年は641、2019年は571、「合板等」2010年は400、2019年は364。
上記のように日本の存在感9年で更に低くなっております。
問題はこれらの現状に対し、利益は出るのか?利益を出す方法の具体的なタスクの提示、税金を使わずに出来るのか?失敗した場合の責任は誰になる?それらによりどのくらいの目に見えた成果を上げられるのか?など様々市民に答える義務が行政にはあると思います。
最近流行りのSDGsですが、この言葉が独り歩きし、実際には実現不可能、もしくはそれを名目に予算だけをつけされるという事が世界中で起こっております。
それを証券化し、CLOなどデリバティブなどにされ金融投資家などのグローバリスト達にも金儲けとして利用され多くの資金が投入されたのにも関わらず何も成果を上げられないという事もあります。
その事からも税金を一切使わず、補助金も使わず、寄付のみでされてみてはいかがでしょうか?
市民に納得して頂き、みんなが本気でそれを応援したい、必要だ、現実的だというビジョンを作って頂いた方が持続可能で未来に繋がる新しい事業と言えると思います。
ぜひ成功させてください。

たかしたかしさん
  • 2021/11/11 14:18
  • 意見

地元の林業家の方で、現状を見据えながら新しい視点で山の価値を高めようとされている方が紹介されていました。
https://machibouken.jp/key912/
このような方の知見もいただきながら、安全性の確保だけでなく、とちぎの林業・木材の価値を皆さんに伝えられるきっかけになればいいのではないかと考えます。

  • 意見

たかしたかしさん
県の職員の方なんですね(^^)
https://machibouken.jp/key912/のホームページ観ました。
凄く良い取り組みですね。
あとはそれを利益をしっかり出せて業として成り立たせるように今回の事業をブラッシュアップして本当に必要性があるのか?地元として他のマネではなく(行政は結構これをやって失敗する事が多いので)、一つ一つファクトを積み上げて成り立たせると良いですよね。

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