プロジェクト

レポート作成日:2022/03/09

【3/9実証実験に向けた公募型プロポ発出】烏山の山あげ行事(山あげ祭)の価値を伝え、多くの方々と那須烏山を元気にする仕掛けづくり

2021年11月、「那須烏山が誇る「山あげ行事」を多くの方々が”見たい”そして”関わりたい”と思ってもらうため、デジタル技術でできることを探求します。」プロジェクトが立ち上がりました。
とちぎユースサポーターズネットワーク様をリーダーに、那須烏山市様、那須烏山市観光協会様、地元の有識者様やIT企業様とともに、これまで複数回ディスカッションを行い、課題を掘り下げるとともに、解決の糸口を明らかにしてきました。

 

このページでは、これまでの行われてきた議論の経過と今後の展開についてご紹介します。

 

~Stage1.山あげ行事が持つ多くの価値や魅力の言語化~
プロジェクトでまず行ったのは、「山あげ行事の持つ魅力や価値」を明確にすることでした。

 

観光客の方々にとっては「野外劇」「山の迫力」「伝統」など正面から見える絢爛豪華さや美しさがまず思い浮かびますが、地元の方々にとっては毎年の山あげ祭の主役である「若衆」(八雲神社の宮座組織の一部で、当番となった町がその年の山あげ祭のみならず八雲神社の例祭・年中行事をすべて受け持つ)こそが「ヒーロー」であり、毎年の山あげ行事にかける情熱や引き継いでいく若衆組織の伝統が大きな価値・魅力であることを再認識しました。

 

また、課題についても掘り下げた結果、大きく以下の2点が明らかになりました。
1点目は観光誘客の側面です。
7月下旬の山あげ祭では毎年約10万人の来訪者がありますが、年間を通して那須烏山に多くの来訪者に来てもらうためにどのようなことが必要か検討する必要があります。
2点目は若衆の人手不足です。
人口の減少により特に若衆の不足が深刻な町もあり、山あげ行事を後世に引き継いでいくため、今後どのようなお手伝いができるのか検討する必要があります。

 

~Stage2.プロジェクトで目指す取り組みの検討~
プロジェクトでは、明確になった課題をもとに、以下の方向性の実現に向けて具体的な検討を進めていきます。
1 近年登場したVR(仮想現実)やAR(拡張現実)、ドローンなど新しいデジタル技術を活用し、山あげ行事の価値や臨場感や情熱を視聴者に伝えること
2 1の取組により那須烏山地域への理解や愛着を育んだ方々の中から、祭の時期はもちろん、年間を通して町に訪れたい&関わりたい=那須烏山ファンを拡大し、具体的な観光や山あげ行事のお手伝いにつなげること

 

1の取組については、3月8日にとちぎデジタルハブ実証実験審査会を開催し実施を決定、3月9日に公募型プロポーザルを発出しました。
詳細ページは以下のとおりです。
https://www.pref.tochigi.lg.jp/a04/society5/karasuyama_propo.html

 

今後、具体的な取組について広く皆様から意見をもらいながら、山あげ行事のお手伝いや那須烏山への来訪に向けたチャレンジを進めてまいります。

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