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レポート作成日:2023/01/24

課題深掘り会 #3~#5レポート

【レポート】とちぎデジタルハブ課題深掘り会#5「チャレンジする人と貸したい人をつなげる仕組みをつくりたい!!」を実施 2023/1/24

 

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話題提供について:

・勝俣さん(カフェ経営・飲食のコンサル・店舗のプロデュース) 背景としては、コロナ禍によって飲食店が大きな影響を受けている。 ・多くの飲食店が営業の形態見直しを強いられているので(固定費の負担大のため)飲食店の営業の継続を支援したいと思った。 ・新しく何かを始めたい人の力にもなれるのではないか。店を始めたい人はたくさんいるけれど、場所を借りると固定費がかかるので踏み出せない人が多いのではないかと思った。この課題を解決することで地域貢献になる。 ・もう一つの課題として人材不足がある。柔軟に空間を利用できれば、柔軟な雇用につながるのではないか。 ・あるカフェはシェアリングコーヒーという形で利用者に貸出し、8組ほどチャレンジする人が現れた。 ・私のカフェは、金曜と土曜の夜にボードゲームバーをやりたいという人に貸してる。 今後の展望としては、県内で空いてる飲食店と使いたい人をマッチングするサービスを始めたい。 ・店舗以外、例えば「畑」なども考えられる。そうした中でネットワークが広がるのではないか。 ・若者に活動してほしいと思うが、定年退職後の新たな選択肢としてカフェやバーができるような仕組みになっても面白いと思う。

 

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課題に対するトークタイム:

 

・飲食店の人材不足問題の実情は? →コロナ禍で人件費の削減をせざるを得なくなり解雇された人も多く、飲食店にこうした解雇の懸念があることで人が戻らない。そのため、人件費の増加や、人材不足によって休業せざるを得ないという店舗もある。 ・賃貸借契約はどうなってる?建物自体の所有者は? →多くの場合、カフェ等の経営者は、別のオーナー(大家)からテナントを借りている。他の人に貸す場合、私は事前に大家さんと話し合って了解を貰い、転貸する人と契約書を取り交わしている。 ・働こうとする人がいないのは、条件が良くないから? →飲食業界では、安定して長く働けるのかという不安があるのだと思う。飲食店をやめて安定してシフトに入れるコンビニやスーパーに流れることが多いと聞く。サービス業全体もそうだと思うが、特に飲食は時期によっても不安定なので、倦厭されているのかなと思う。 ・サービスのターゲットや、必要な資金は? →ターゲットは、これからチャレンジしようとする人、または店舗を拡大しようとする人。こうした人に、マーケティングの一つとしてローリスク・ローコストで利用してもらいたい。賃料としてはお店が損しない程度。例えばボードゲームバーはお客さんが想定より入っていないので、話し合いながら決めている。ボードゲームバーのオーナーは、どのくらいの売り上げがでるかの仮説検証の場となっている。 ・「旭川ここはれて」のような「契約期間中は最低売り上げ70万円以上じゃないと退去」みたいなやり方もできるのではないか。 ・チャレンジの場として利用したいなら、コンサルティングによるサポートがあれば、よりよいチャレンジになるのではないか。 →店舗運営者によるチームを作って、サポートしていくこともやりたい。いろんな人がいろんな場所を貸すという仕組みが整えば、地域問わず場所を使ってチャレンジすることが出来そう。・人によって貸したい貸したくないは出てくるのでは? →貸す前に面談のような形で会うようにしているが、貸したり面談したりするのは実際問題とても面倒くさい。でも信用にも関わってくるのでないがしろにもできない。一方、デジタルを活用して手間を少なく、スマートにサービス化できるとよい。

 

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課題アイデアについての意見交換:

 

・マッチングのシステムを作る実現可能性は? →既存のサービスを連携させれば簡単だけど、セキュリティや見せ方、マッチングへのAI活用、決めなきゃいけないことは多い。一方、スモールスタートで始めるのであれば、そこまで難しくないと思う。・リアルな場所の予約なら店舗に掲示板みたいなの設置してやるのもいいんじゃないか →キッチン内部を可視化していくっていうことはとても大事なのではないか。 →家探しみたいに諸々条件をリスト化してあてはめていっては。どんな道具があるのかわかるといい。 ・使う側としては集客方法とか経営関係やノウハウがわからないから不安。いきなり1人で借りるのはハードルが高いのかもしれない。カフェを一人でやるとかではなく、パンケーキ好きな人とやるとかの「2人でやる」と仲間を集めてからやることで、施設を雑に使われることもないし、仲間がいることで持続可能性が高まると思う。 →ユーザー同士のマッチングも考えている。2人集まれば借りる料金も半分になるしいいことだと思う。利用者の交流でマッチングすれば新たな可能性が生み出されるかもしれない。 ・実現に向かうところでハードルに感じているところは? →お金。スマートに貸し借りするとなるとアプリとかWEBになると思うが、開発費用は結構かかるだろうし、実際の利用者の性質を見極めないといけないので、徐々に徐々にという進め方になっている・人と人との関わり等、デジタルでできないところをどう整えるかを考えていくのが大事なのではないか →オーナーさんがどういう人を見越して条件設定するか次第だと思う。店舗によって使えるものやサービスも違うため、そこも踏まえた上で考えていく必要がある。

 

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参加者感想:

 

・どんどんアイデアがでてきて盛り上がっていくのが参加していて楽しい。何か自分ができることがあれば手伝いたい。 ・飲食店をやっているのでよくわかった。場所貸しという発想がなかったので勉強になった。 ・リスクはかたればいくらでも語れるが、前に進むための議論をしていくのが大事なのだなと思った。投資家的な視点をもってどのように育てていけばいいサービスになるのではないか。 ・夢が広がった。応援したい人が繋がる仕組みが集まっていけば大きな力になると思う。利用者とオーナーとお客さんがみんないい思いをできるようなシステムができたらとてもいい。 ・新鮮で興奮しながら参加してました。実際に場所借りて入ってことがあるが、その店舗の特性を出すと面白い。(WEBデザイナーに相談できるカフェとかプログラマーに相談できるカフェとか) ・ニッチな需要で中食(テイクアウト)のチャレンジならハードルは下がるのではないか?店内での飲食はなしで、他の空いたスペースをコワーキングスペースとかレンタルスペースとして利用していったりするといいのではないか。面白いと思う。 ・地域おこし協力隊で利用したい人は多いのではないか。それぞれの地域に強みがあるので、入れ替わりできるような使い方ができそう。 ・隠れたニーズはたくさんあると思う。(表に出ない)その隠れているニーズをどう見つけ出すかを考えていくと面白くなると思う。デジタルの前に「楽しさ」で巻き込んでいくといいのではないか。 ・飲食店だけでなく、会社の会議室も空いてる。いろんな人が持て余している場所は多いのではないか。 異業種交流みたいな、リアルな体験を伴う異業種体験みたいなことができるのではないか。

 

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勝俣さんコメント:

 

デジタルハブに初投稿してみて、このようなたくさんの人に意見いただけたことはとても嬉しい。 今回感じたことは、「みんな想いは一緒なんだな」と思った。地域が活性化していくことは結果的にみんなに還元されるし、若者の流出問題も含めて今回のサービスが何かしら役に立てれば嬉しい。 今後皆様にも協力していただけたら嬉しいし、実現していく中で地域を元気にしていきたいと思う。

 

【レポート】とちぎデジタルハブ課題深掘り会#4「栃木のイベント情報が知れるカレンダー(ツール)が欲しい」を実施 2022/12/21

 

話題提供について

矢板でコミュニティスペースの運営、街の方とイベントの協力をしている。

イベントがあることを知らずに行けなかったという声を聞くことがある。

栃木県全体でイベントを知ることのできるツールがあると、良いのでは?

イベントを告知したい側、知りたい側(通知を受けて知る人、能動的に探す人)、運営・管理する掲載側、イベントが一覧になっているWEBサイトやカレンダーがあると良い。

プッシュ型・プル型どちらにも対応していて、イベントをジャンル別に検索もできると良い。

 

懸念点:

怪しいイベントは除外したいが、実績の無い人もイベント登録は可としたい。

 

課題に対するトークタイム

・実証実験的にやるなら、googleカレンダーなどが良いのでは?需要があるのか調べると良い。イベントをやる側としてはイベントを告知したい。情報を探している市民もいるはず。

・都合よく発信・受信ができるのかな。

・Facebook等にもイベント情報が集まるコミュニティがある(1万人くらい)お店や宿泊業を営んでいる方にも刺さるのでは?

・情報を出したら出したで、地域の人からクレームが入る。街コンが消えたのも同じ理由。街コンを地域で維持できない現実がある。

・自主的に投稿する動きがないと盛り下がる。 →・Instagramのマップ機能みたいにイベント開催場所、内容が分かると良いのでは?

・自分にフィットした情報が分かりやすくなっていると良い。

 

課題アイデアについての意見交換

①Instagramを日常的に使っている。既存で使っているツールを拡充して、イベントを検索できるようになったらよい。

②スクレイピングで情報を収集できるはず。 →Pythonを使うと集約できる。その後、ラインやInstagramに自動で投稿できるのでは?

③まずは小さく始めながらニーズを確認すると良いのでは。

 

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【レポート】とちぎデジタルハブ課題深掘り会#3「東京にいると栃木の就職先を見つけられない!」を実施2022/12/21


デジタルハブに投稿されている課題(これから投稿も)について理解を深め、課題解決を考えていく「課題深掘り会」。
当日25名を超える参加者とオンラインで議論し、深めていきました。
今回のテーマは、①東京にいると栃木の就職先を見つけられない! 

 

参加者感想

・本日は貴重なご意見ありがとうございました。届ける側の仕事をしているが、最初のののさんの話を聞いて、情報を届けられていないことにヤバさを感じた。もっと工夫しなくてはダメだなと思った。普段の仕事に生きる生の声を聞けて参考になった。

・地域をどう活性化させていくかという中で、スキルのある人たちが話し合うことに価値がある。オンラインだといろいろな人を繋げる。

・一番目の問いは、自分の専門。仕事で若手と接する機会がある。サイトを作るだけではしょうがない。ターゲットにどう情報を届けるかが肝。踊る動画で人を集める企業もある。

・一つ目は、地元の市町村に人を呼んでみたいという気持ちがあった。二十歳の集いに、地元企業の目的意識が強い企業の職員を入れてみると面白いかと思った。2個目はシステム系に強いコードフォージャパンなどに相談してみるとよいのでは?

・ちゃんと背景、目的がしっかりしているため、実現は近い気がしている。個人的にはののちゃんの就活ドキュメンタリーを見たい。

・一番目の就活の問題は、まちづくり・シティプロモーションの問題に絡んでくる。栃木県のファンを増やす活動に繋がる気がしている。二番目の問題もそう。ファンが増えれば触れるほど、発信したい側、受け取りたい側がどんどん増えてくる。定量的ではなく、定性的に醸成していくことが大事。

・二つのテーマは子育て世帯、中小企業の従業員として聞いていて面白かった。それぞれの立場から見てどうしたらよいか考えていた。良かった。

・非常に面白かった。顧客層、ターゲットがどこにあるかを考えている。

・ほんとうにありがとうございました。課題を投稿したときはコメントが付くとは思っておらず、軽い気持ちで投稿してみた。少しの意見がここまで広がってたくさんの方と一緒に考えることができたのが嬉しかった。2個目のイベントも興味深いと思って聞いていた。今日の時間も足りなかった。まだまだ話したかった。自分なりに考えていきたい。機会があったら、ここにいる方や他の人にも意見もらったりしたい。

・大オンラインも活用して情報交換できたら嬉しい。2つ目のイベントは、自分達でイベントを調べられない人に、どのようにイベントを届けられるか考えるのは難しい。だけど自分一人だけで調べられないことを多くの人が意見を持ち寄っている。まさに三人寄れば文殊の知恵。

・Jターンとして、栃木に戻ってきた。イベントの件は必要性を感じている。住んでいても生の声を聞ける機会が無かった。楽しかった。

・ファンを増やす、共感できる。ファンが増えると栃木の課題解決は促進する。

・栃木に来てこういう場を経験しなかった。頼れる、地元出身の大人がこんなにいるというのが心強い。

・楽しい場だった。一つ目の話は、企業と学生のコミュニケーションが増えたら良いのでは。ミスマッチを防ぐには、企業と学生のコミュニケーションがあるとよい。2つめの話は、面白いなと思った人が面白そうなサービスを作ってくれたら嬉しい。

・オフラインだと言いたいことを言えなかったりするが、オンラインだと言いやすい。一番感じたのは、この場が良いコミュニティだということ。言いにくいことも言い合える。こういう真面目な話題は、気恥ずかしかったりする。真面目な話するコミュニティということに価値がある。このように自由な発想が出る場は貴重。


テーマ:東京にいると栃木の就職先を見つけられない!

話題提供について

本格的に就活が始まる段階だが、東京にいると栃木の就職先の情報が入ってこない。
栃木で働くことも視野に入れていたが、いざ調べてみると全然見つからなくて助けを求めた。

デジハブサイトに投稿してからいろいろな情報をコメントをもらったが、使いやすさや情報の少なさが気になってしまった。「働いたらこんな感じなのかな」といった具体的なイメージがしにくいと感じた。

・従業員の年齢層(同年代の人がどのくらいいるのかな)

・実際に働く人から見た職場の雰囲気

・働く人のスケジュール 等の情報が増えて欲しい!

この課題が解決されれば「栃木で働くこと」を選択肢に入れる人が増えると思う。

企業側からしても若者がきてくれることはいいことだろう。


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課題に対するトークタイム

・大学生は具体的にどういう感じで情報を得ているのか?

→都内の企業を見るときは大手の就活関連サイトを見る。採用情報とかはInstagramで見るケースもある。

・高校の時の友達と「地元に帰る?」とかの話をする?

→地元のどこで働く?という会話を自然にしていた。これは栃木の人とつながっていたから、地元の話題が多かったのかも。

・地方出身の大学の友達は、地元に戻って就職の話をしている?

→先輩とかの話を聞いたりしているけど、あんまり地元に帰るという話はしない。

・対面の就活イベントに参加したことはある?

→オンラインで参加したことしかない。対面のイベントの情報を追い切れてないのかもしれないが、大学からメールがきたところや、大手のサイトが撒いている情報を得て参加している。Googleでの検索と、Instagramの就活アカウントで情報収集している。

1.2年生時は、ほぼコロナだったので就活に関して話し合える存在がいない。

・高校生までにちゃんと地元愛を醸成しておくの大事だよね(感想)。

・中小企業は選択肢に入ってる?大企業に行きがちじゃない?

→入ってる。一個人の意見だが、中小企業だと、新卒で入ったときにガッツリ仕事ができたり裁量が大きかったりして、実力がつくんじゃないかと思っているから。大企業は収入が高いが下積みが長い。

・東京にいて栃木でインターンできる?

→長期休みだったらできるかもしれない。あとはオンラインだったらできるかも。リアルだと学校があるときは厳しい。

 
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課題アイデアについての意見交換

①情報が学生のところに届ける方法

②学生が求めている情報と企業が出したい情報の差異

③とちぎの会社と関わるということの難しさ

④オンラインの情報量の少なさ 等が課題かな。

・この企業はこういう価値を生んでるっていうようなもので、学生が見れるようなプラットフォームをつくったらよりよいのではないか。

・具体的に中小企業に何の情報を求めている?

→何を目的としてどういう価値を提供しているのか。

・企業理念とか業務内容とかはどのサイトにもあるが、本気で働いている方達の想いは見れないからとても気になる。

・実績とかこれまでやってきたことがわかりやすくまとめられていたら嬉しい。

・企業側からしてもすごい課題の部分。学生対企業ではなく、オンラインでもいいので、働いている人と接することができるような機会があったらいいなと思う。

・実際にそういう場面を作るのは難しいところがある。が、中小企業からするとやりやすいのではないか。

・栃木県では就職におけるUIJターンの支援をしているが、周知の面で苦労している。首都圏の大学等113校とUIターン就職促進協定を結び、本県出身学生等への情報提供に協力してもらっている。


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