プロジェクト
レポート作成日:2025/04/22
【プロジェクトレポート】スマシェア × LiDAR実証実験 〜店舗紹介のデジタル化に挑戦〜

とちぎデジタルハブのプロジェクトから生まれた「スマシェア」は、店舗の空き時間を活用し、チャレンジャー(起業希望者)にスペースを提供するマッチングサービスです。今回の実証実験では、チャレンジャーが現地に行かずとも店舗の様子を把握できるようにするため、LiDARスキャナや空間撮影技術を活用した店舗の“見える化”に取り組みました。
撮影対象は、宇都宮市の「ロイスカフェ」。iPhone 16 Proと13 Proを使用し、店舗内部をスキャン。Polycam Proというアプリを活用して3Dモデルを作成しました。その結果、最新機種(iPhone16 Pro)では撮影スピードやデータの精度が大きく向上し、内装の細部までリアルに再現することができました。
実際にロイスカフェを知らない方にデータを見てもらったところ、「まるでミニチュア模型を見ているようで、空間の把握がしやすい」「距離を測れる機能が便利」といった好意的な声が多数寄せられました。
さらに、データ共有方法についても検討を重ね、一般公開向けには全体イメージのみ把握できる動画データをスマシェアのWebページ上に掲載し、店舗利用検討者には詳細な寸法や構造を把握できるスキャナデータを限定共有する形で、セキュリティと利便性の両立を図る方針を導き出しました。
今回の実証により、変化の少ない空間を中長期的に活用するスマシェアのようなサービスにおいて、LiDARスキャナの導入は非常に有効であることが明らかとなりました。
今後は、この技術を活かして、よりスムーズで安心なマッチング環境を整備していきます。