プロジェクト

釣り人参加型のカワウ飛来調査プロジェクト(調査アプリの開発)

「日本製カワウGPSロガーを開発し、全国のカワウ対策を手助けするプロジェクト」の課題ページ内での議論において「カワウを発見・通報する仕組み」に関する提案があり、このことについていくつかの意見や提案がなされてきました。
さらに、既に進行中のプロジェクトであるGPSロガー開発・実証の審査会においても、審査委員の方々から「ロガーだけでなく、目撃情報をデータ化することによってもカワウの飛来状況を把握できるのではないか」という意見がありました。
GPSロガーは装着したカワウの”正確”な飛行履歴を取得することができますが、カワウを捕獲して装着する必要があるため、多くのデータを集めるには限界があります。
一方で、カワウを発見・通報する仕組みは、取り扱いを容易にすることで多くの方の協力により”多数”の飛来情報が取得できるため、GPSロガーによる調査との相乗効果によりカワウ対策につながるような情報収集に非常に役に立つと考えています。

カワウ対策は漁協のみならず、余暇において釣りを楽しむ一般の方々にとっても関心が高く、多くの協力が期待できることから、こうした方々の協力を得るための仕組みや運用等をぜひプロジェクトで検討していきたいと考えています。

プロジェクト会議掲示板

【第2回】議題報告書

令和4年6月14日に実施した第2回ミーティングの内容は以下のとおりです。

○第1回の議論を踏まえた意見交換を行った。
(全体)
・実装を見据え、機能は必要性を踏まえて議論する。
・「あるとよい機能」は、コスト高に繋がり、実装を妨げる恐れがあることに注意する。
・産卵時期の10月に最低限の機能によるトライアルを、翌年3月から本格的な実証が行えるとよい。

(目的)
・カワウの発見・報告システムを構築し、即時の対応を講じる。
・対策を講じるためのカワウの飛来情報を蓄積していく。
・漁連が行う国への報告の効率化・省力化につながるものとする。

(必要な機能・仕組み)
・投稿結果がすぐに関係者に共有できるよう、クラウドを活用する。
・利用者が使いやすいUI・UXとする。
・羽数の報告は、「1、2、・・・9、10、11~20、・・・91~100、101~150、・・・201~250、251以上」がよい。
・写真投稿はマストの機能。一方、動画はマストではない。
・位置情報の他、カワウが飛び立った方角も取得出来るようにする。
・ランニングコストは極力抑えたものとする。
・漁連が行う報告の省力化につながるよう、データ集計機能を設ける。

(投稿を増やす仕組み)
・メインとなる利用者は釣り人。高齢者が多い。
・付近に住む住民などにも協力を得たい。
・他県の事例では、関係者のやる気によって大きな取組の差が出た。始めはやる気のあるところを中心としても、それを広げていく取組としたい。
・ポイントシステムなどによるインセンティブ制度は後で検討する。しかし、機能上必要であれば、それを見越した機能の開発は必要。

【第2回】議題報告書のみんなの意見
【第2回】第2回カワウ投稿アプリプロジェクトMTG

第1回MTGを踏まえ、課題解決につながる技術の具体的内容等についての意見交換をウェブ会議で実施しました。
結果は本サイトでも共有いたします。